鴨川市社会福祉協議会 安房地域権利擁護推進センター 宮原です。
令和7年5月10日(土)の午前に 南房総市三芳農村環境改善センター にて、また午後は 館山市コミュニティセンター にて権利擁護支援員(市民後見人)養成講座の受講説明会が開催されました。
4月26日(土)に鋸南町と鴨川市で開催された説明会に続き、5月10日(土)の南房総市と館山市にて開催し、全日程が終了となります。両日とも、大変多くの方々にご参加いただきました。
4月26日を含めて安房地域4か所の会場をまわり、4会場合計で75名が受講説明会に参加の申し込みをしてくださいました。改めて権利擁護への関心の高さがうかがい知ることができました。
お忙しい中、足をお運びいただいた皆様、誠にありがとうございました。
<権利擁護支援員(市民後見人)とは>
地域における支え合いの観点から、判断能力に不安のある方を支える「成年後見制度」の重要性が高まっています。特に、安房地域では高齢化が進行しており、権利擁護を必要とする人が多く、成年後見制度の利用ニーズが増加しています。安房地域の権利擁護を支える担い手の一員として期待されているのが「権利擁護支援員(市民後見人)」です。
権利擁護支援員(市民後見人)は、弁護士や司法書士のような専門資格を持たない一般市民による成年後見人であり、地域住民として本人の目線に立ち、寄り添いながら支援を行う「寄り添い型の支援」を体現する活動として期待されています。
<説明会ではどのような内容が話されたの?>
説明会では、まず行政の担当者より安房圏域の現状についてご説明がありました。安房地域は千葉県の平均と比べても高齢化率が高く、成年後見制度の利用者も増加傾向にあります。そのような状況の中、専門職後見人の資源が乏しくなっているため、市民後見人の活躍が安房地域の権利擁護にとって非常に重要である現状をお伝えしました。
また、「成年後見制度」の概要のほか、社会福祉協議会が実施している福祉サービス利用援助や金銭管理などを支援する「日常生活自立支援事業」といった権利擁護に関連する制度についても触れました。
そして、安房地域権利擁護推進センターの運営委員会 委員長である青山法律事務所 弁護士の岡本 吉平氏より講演がありました。講演では、本講座のテーマである「権利擁護支援員(市民後見人)」がどのような役割を果たすのか、どのような人を支えるのか模擬事例の紹介がありました。後見人活動に関する説明もあり、身上保護(生活や医療の支援)や財産管理、家庭裁判所への報告義務など、具体的な業務内容も紹介されました。さらに、権利擁護支援員(市民後見人)の活動を支えるバックアップ体制(後見監督人、中核機関、社協・行政、専門職との連携など)についてもご紹介がありました。
最後に安房地域権利擁護推進センター 宮原より、今回の養成講座の概要を説明し、申込方法やカリキュラムの内容、修了後の活動について説明を行いました。
<説明会にご参加いただいた方へ>
受講説明会にご参加いただいた皆様には、受講に必要な「受講申込書(別紙含む)」と「作文用紙」が配布されています。今後の応募手続きについては、配布された書類をご確認の上、お手続きを進めてください。なお、提出書類には受講説明会でお配りした「説明会手続番号」の記入していただいております。忘れずにご記入くださいますようお願いします。
安房地域の権利擁護を支える「権利擁護支援員(市民後見人)」として、共に誰もが安心して暮らせる地域づくりを進めていくため、皆様のご応募をお待ちしております。
なお、課題の作文についてワードのファイルもご用意しています。下記のリンクよりダウンロードしてご利用ください。
https://kamoshakyo.or.jp/wp/wp-content/uploads/2025/04/sakubunyoshi_jukoumoushikomi.docx
お問い合わせ先
養成講座についてご不明な点がありましたら、下記までお気軽にお問い合わせください。
社会福祉法人 鴨川市社会福祉協議会 安房地域権利擁護推進センター
(権利擁護支援員(市民後見人)養成講座担当)
〒296-0033 千葉県鴨川市八色887-1 鴨川市総合保健福祉会館2階
TEL:04-7093-5000
FAX:04-7093-0623
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