はじめに
認知症は、高齢者を中心に多くの方が発症する病気です。
認知症になると、判断能力が低下し、日常生活を送ることが難しくなることがあります。
そのような場合、成年後見制度という制度を利用することで、本人の権利を守り、生活を支援することができます。
このニュースレターでは、認知症の基礎知識と、認知症の方のための支援方法についてわかりやすく解説します。
1. 認知症の基礎知識
1.1 認知症とは
認知症とは、脳の病気によって、記憶力、判断力、思考力などの認知機能が低下する状態です。
認知症の種類にはアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などがあります。
1.2 認知症の症状
認知症の症状は、人によって様々ですが、主な症状は以下の通りです。
- 記憶障害:最近のことを忘れやすい、約束を忘れてしまう
- 判断力・思考力の低下:判断が鈍くなる、適切な判断ができない
- 言葉の理解・発話障害:言葉の意味が理解できない、うまく話せない
- 行動の変化:徘徊、暴力、無気力状態など
- 性格の変化:疑い深くなる、攻撃的になる
1.3 認知症の原因
認知症の原因は、病気によって様々ですが、主な原因は以下の通りです。
- アルツハイマー型認知症:脳内の神経細胞が消失する
- 脳血管性認知症:脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によって起こる
- レビー小体型認知症:脳内にレビー小体が蓄積する
2. 認知症の方のための支援方法
成年後見制度
成年後見制度は、判断能力が十分ではない方が、日常生活上の契約や財産管理などを適切に行うことができるよう、支援する制度です。
成年後見制度を利用することで、悪徳業者による被害を防いだり、適切な財産管理を行うことができます。
3. 成年後見制度の利用方法
成年後見制度を利用するには、家庭裁判所に申し立てを行う必要があります。
申し立ての手続きを行うために申請書類の作成や関係各所からさまざまな書類を取り寄せる必要があります。
安房地域権利擁護推進センターでは申し立てに関するご相談を受け付け、申し立て書類作成の支援を行っています。
成年後見制度の利用をお考えのときはぜひ一度センターへご相談ください。
4. まとめ
認知症は、本人だけでなく、家族にとっても大きな負担となる病気です。
しかし、様々な支援制度を活用することで、認知症の方の生活を質の高いものにすることができます。
5. 次回のニュースレター
次回のニュースレターでは、「知的障害と成年後見制度」について解説します。